キムチパワー
何気なくあなたが口にしているキムチ・・。
ちょっと待ってみてください!
そのキムチにはものすごいパワーが秘められているんです。
これを読んだら、あなたもキムチに惚れ直すと思います。
キムチの秘密に興味があってもなくてもぜひ見てください!
★トウガラシとニンニクの秘密!
★キムチとダイエットの関係?!
★対決! キムチ対ガン細胞
★キムチの記憶能力に対する効果
★繊維力に発ガン物質もタジタジ
★疲れたあなたにキムチパワー
トウガラシは高血圧、糖尿病を防ぎ
ニンニクはスタミナ増強、ガンにも効力
キムチの一番の特徴は、薬味に大量のトウガラシとニンニクを使って漬ける塩分少な目の漬物という点だ。
塩分をとりすぎると、ガンや高血圧に大きな影響を与えることはすでに知られている。
キムチも他の漬物と同じように塩を大量に使うものの、塩漬けにしたものを一度水切りするため、この段階で塩分は大幅にカットされる。
日本の漬物が海水の二倍程度と濃いのに比べると、キムチは低塩分の漬物といえる。
キムジャンと呼ばれる本物のキムチは、塩分の少なさをトウガラシとニンニクの風味、各種塩辛や魚類、果物、木の実、海草などから出るうまみ、そして乳酸発酵の段階で出る酸味で補っている。
キムチの赤い色はいうまでもなくトウガラシによるものだが、実はこのトウガラシが人間の健康増進、とくに高血圧、糖尿病、ボケを防ぐのに大きな効能はあることが明らかになっている。
トウガラシにはカプサイシンという成分が含まれており、
①血管を拡張させ
②唾液、胃液の分泌を促し、胃液の働きを活発にさせるため食欲を増進させる
③血糖値を下げるホルモン、インスリンの分泌を促す
④コレステロール値を低下させる
⑤神経系を刺激し活性化させる
-----などの作用がある。この中でも特に重要なのが血管を拡張させ、コレステロール値を下げる作用だ。昔からトウガラシを食べると、強い辛味のせいで頭に血が昇る、つまり血圧が上がるといわれてきた。
しかし、これはあくまでも俗説で、トウガラシには実際はまったく反対の作用があるのだ。
カプサイシンにより血管が拡張すれば、心臓が強い圧力をかけなくても血流が流れるため、心臓に負担をかけることなく、高血圧を予防することができる。
また、血液中のコレステロール値が低ければ、血管壁にコレステロールが付着するのが減少するため、血液の通りが良くなり、高血圧の防止に役立つ。
カプサイシンはこのほかにも、血糖値を下げるホルモンを分泌することから、
糖尿病を防ぎ、神経系統を刺激、活性化させることによって、ボケの防止にもなる。
キムチのもう一つの重要な薬味であるニンニクもまた、トウガラシに劣らない効能を持っている。
ニンニクは皮をむき、スライスしたりすりつぶすと、アリシンという物質に変化する。
このアリシンがビタミンB1の効果を持続させ、スタミナを増強させる。
またペニシリンに匹敵するほど殺菌効果が強く、食中毒を防止する効能もある。
ニンニクにはまた、スコルジンという成分が含まれており、これが血行を良くしてコレステロール値を下げるため、高血圧の予防に効きめがあり、ガンにも効くという研究結果も出ている。
キムチに不可欠なトウガラシとニンニクは
深部脂肪を減らしダイエットと成人病予防に効果
高度成長による日本の豊かさは、人間の食生活に大きな変化をもたらし、それにともなってさまざまな副作用も生み出してきた。
近年、成人病にかかる年齢が、ますます低年齢化しているのはその最たるものといえよう。
この発症の原因の一つが体脂肪、深部脂肪の蓄積である。
特に、深部脂肪は内臓の周辺につく脂肪で、増えすぎると脂質の体内処理に支障をきたし、動脈硬化を引き起こしたり、高血圧、心臓病を招く。
また脂肪肝や肝硬変の原因にもなる。
キムチに不可欠のトウガラシの辛味の成分であるカプサイシンは、体脂肪、深部脂肪を減らすのに大きな効用があり、女性の最も関心のあるダイエットに効くばかりか、成人病も予防してくれる。
ダイエットと切り離せない関係にある脂肪と食生活に関して、ある日本の大学の健康科学センターの研究グループが最近、日韓の女子大生108人を対象に面白い比較研究を行った。
全員の体格を測定したところ、手の長さ、首まわり、腕の太さは韓国の女子大生の方が大きかったが、身長に対する体重、胸囲、座高の比率、体表面積などほとんど同じだった。
また皮下脂肪の厚さやその分布も大きな差は無かった。
ところが、一日の摂取栄養素量は韓国の方が高い数値にもかかわらず、体脂肪総量、体脂肪比率はすべて日本の女子大生の方が、明らかに大きな数値を示した。
これは、韓国の女子大生のほうがたくさん食べているのに、日本の女子大生より体の脂肪量が少ないことを示すものだ。
韓国の女子大生の方がたくさん食べても、体格や皮下脂肪の厚さは同じなのに、なぜ日本の女子大生の方が体脂肪総量、深部脂肪量、体脂肪率は大きな数値を示すのか。
同研究グループは、そこで日常的な食生活に注目した。
双方に決定的に異なったものは、トウガラシとニンニクの摂取量だった。
韓国の女子大生は一日当たりトウガラシを平均3.6グラム摂取しているのに対して、日本の女子大生はトウガラシもニンニクもまったくとっていなかった。
このことから、韓国の女子大生が日常的にトウガラシとニンニクを摂取していることが、体脂肪総量、とくに深部脂肪が日本の女子大生よりも少ない、重要な原因の一つであることが分かる。
昨今テレビでやはり日韓の女子大生を対象にトウガラシの成分であるカプサイシンのダイエット効果をみる実験結果が報道されたことは記憶に新しい。
キムチの成分にはあらゆるガンに効く
強力な抗がん作用があることが判明
キムチは今やアメリカや、ヨーロッパでも自然食品、健康食として人気を集めている。
そのアメリカで、韓国の国立釜山大学の朴健栄教授(食品栄養学科)が、専門雑誌にキムチに関する論文を発表、この中でキムチに抗がん作用があることがガン細胞を使った実験で判明した事実を明らかにし、そのことがテレビでも報道されたいへんな評判になった。
この実験で使われたキムチは塩分濃度が3%、温度5度、各段階に熟成させた白菜キムチだった。
また発ガン性物質はがん細胞が突然変異でできるとされることから、人体の発ガンに85%の相関関係を持つといわれる突然変異誘発実験系がもちいられた。
実験の結果、キムチの抽出物質に発ガン性物質による細胞の突然変異の誘発を抑える効果が見られたのである。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は突然変異性、抗がん性、病原体に対する免疫性を高めることが分かっているが、キムチに大量に含まれている乳酸菌にも同様な効果があり、結腸がん、白血病の細胞に対する抗がん作用もあることが認められた。
もっとも抗がん効果の高いキムチの熟成度は、熟成3週間が最高で、あとは徐々に落ちていく。
キムチに欠かせない刺激の強いトウガラシは胃がんなどを誘発すると疑われたこともあるが、この実験ではトウガラシの量に関係なく、突然変異の誘発性は認められず、むしろ発ガン物質に対しては、細胞の突然変異を抑える効果があることがわかった。
またキムチ作りに大量に使われるニンニクだが、こちらの方はすでに抗がん効果のあることは知られている。
この実験でもキムチづくりに2%のニンニクを使った場合、発ガン性物質による突然変異の誘発を60%抑えることが分かり、ニンニクから取り出した有効成分、リノール酸の一種であるメチールリノレートが突然変異に対して強い働きを示すことも判明した。
この物質には大腸がん、胃がん、骨肉ガンの細胞の成長を抑える効果も認められた。
ニンニクのもう一つの有効成分であるアリシンにはネズミの腫瘍が大きくなるのを阻止する作用があることも判明した。
本格的なキムチにはイワシやアミ、カキなどの魚介類の塩辛がふんだんに使われるが、この実験では塩辛を使ったキムチとそうでないキムチとの差は見られなかったという。
人間の体にキムチが良いことは、この実験からも良く分かるが、キムチのそのものに抗がん効果が高いのは、あくまでも十分に発酵、熟成したキムチに限られる。
これらのキムチを利用した各種料理はすでに多いが、キムチそのものでなくても、キムチに使われているトウガラシやニンニクなどの薬味に抗がん作用があるので、キムチはやはり抗がん食品といえよう。
キムチの塩辛は記憶、学習能力を増進
コレステロール中性脂肪を減らす
キムチを栄養学的あるいは病気予防的健康食品としてとらえるうえで、また美味しいキムチを作る上で欠かせないのが、魚介類からなる各種塩辛の存在だ。
本場韓国のキムチにはこの塩辛がふんだんに使われているのに対して、日本のキムチとくに焼肉店では消費者が塩辛の生くささを嫌うとして、塩辛を一切使わないキムチが主流となっている。
では、キムチに含まれる塩から類にはどういった栄養素が含まれ、効能があるのだろうか。
日本と違って韓国の塩辛は種類が豊富でその歴史も古く、はるか1千年以上も前から愛用されてきた。
キムチに使うものはアミの塩辛をはじめカタクチイワシ、イカ、カキ、ウニなど。
3ヶ月から1年熟成させたもので、各種のビタミン・ミネラルが豊富に含まれている。
とくにDHA(ドコサヘキサエンサン)EPA(エイコサペンタエン酸)といった栄養的に重要な成分を多く含んでいる。
このDHAとEPAは現在、世界中で活発な研究が行われているが、なかでも前者のDHAに大きな期待が寄せられているといわれる。
このDHAには記憶や学習能力を維持、増進させる作用があり、塩辛などほとんど食べることの無い成長期の青少年には、豊富な塩辛の入ったキムチはうってつけの食べ物といえる。
DHAにはこの他にも、血液中のコレステロールと皮下脂肪の主成分である中性脂肪を減らす作用、ガンの発生率を低下させる作用、視力の低下を抑える作用、そして近年において多発してきているアトピー性皮膚炎に対する抗アレルギー作用があることが解明され始めている。
EPAにも、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす作用とともに、血液が固まるのを抑えて、血液の循環を良くする働きがある。
DHAはアミやカタクチイワシにかなりの量が含まれており、EPAはカタクチイワシに多く含まれている。
こうした塩辛類の入ったキムチを食べている人は、先ほどあげた効能とともに、骨の強化に役立つビタミンDを十分にとることができることになる。
前述したように、日本の焼肉店では塩辛入りのキムチを提供する店は圧倒的に少ない。
これは日本人が食べ慣れていないことにもよるが、焼肉店の側が塩辛入りのキムチの方がはるかに栄養豊かで、美味しいキムチであるとの認識をもたせる努力を怠ってきたことにも一因がある。
日本では近年、デパートでも自然農法の野菜や惣菜の専門コーナーを設け始めた。
これは自然の恵みを十分に生かしたより健康的で、美味しく、より本物のものをたべたいという欲求の表れだろう。この傾向は徐々に加速しつつあり、より本物に近いキムチが注目されている。
繊維質と乳酸菌が便通、整腸作用を促進し
発ガン効果やコレステロールを排泄
低カロリー食品としてのキムチの最も大きな特徴は、食物繊維そして、ヨーグルトと同様に乳酸菌が豊富な点で、肥満や便秘を防いでくれる。
食物繊維というのはもともと科学的に消化されない物質のことだが、いったん体内に入ると、人間の体はこれを消化しようとして胃腸、とくに腸の運動を活発にし、胃腸を丈夫にするだけでなく、キムチに入っているトウガラシの消化促進作用と連動して、消化を助ける。
食物繊維の効用はすでによく知られているが、だた単に消化を助けることだけではない。
もっと大きな効用として上げられているのが、発ガン物質の排泄機能だ。
これは食物繊維が胃腸を通過する段階で、発ガン性物質を包み込み体外に排泄してしまうためである。
また、この食物繊維は高血圧や動脈硬化の原因となる物質、コレステロールまで排泄してくれる機能も持っている。
そればかりではない。キムチには強い抗酸化作用があるとの研究結果も出ている。
人間の体の老化は、基本的には活性酸素(フリーラジカル)の影響により、細胞が酸化するためにおこるといわれている。
キムチにはその酸化を抑える作用があるというのである。
また、白菜をはじめとするキムチに使われる野菜にはビタミンA・B・Cなどのビタミン類とカリウム、鉄分などのミネラル類も豊富に含まれている。
これは野菜のほかに塩辛類を入れることによって、発酵の過程で微生物がキムチの汁の中に様々な物質を作り上げるためで、とくにビタミン類が多くなる。
はくさいにはビタミンCが多いのだが、キムチとして漬け、発酵する過程でビタミンB群が大幅に増えるのもそのためだ。
前述したように、日本の焼肉店では塩辛入りのキムチを提供する店は圧倒的に少ない。
これは日本人が食べ慣れていないことにもよるが、焼肉店の側が塩辛入りのキムチの方がはるかに栄養豊かで、美味しいキムチであるとの認識をもたせる努力を怠ってきたことにも一因がある。
日本では近年、デパートでも自然農法の野菜や惣菜の専門コーナーを設け始めた。
これは自然の恵みを十分に生かしたより健康的で、美味しく、より本物のものをたべたいという欲求の表れだろう。この傾向は徐々に加速しつつあり、より本物に近いキムチが注目されている。
精力増強、疲労回復に大きな効果
血行良くし食欲増進、脂肪は減少さす
焼肉=ニンニク、すなわちスタミナ料理ととらえる人が多いが、これは肉というタンパク質に加えて、肉の味をつける薬味のニンニクが、スタミナを増強させることが知られるようになったからだろう。
キムチにはこのニンニクは欠かせない薬味。
ニンニクの代表的な有効成分はアリシンと 呼ばれる物質で、ビタミンB1もおおく含まれている。
ビタミンB1には疲労回復などの効果があるが、ニンニクを刻んだり、すったりして空気に触れてできるこのアリシンが、ビタミンB1と結合してアリチアミンに変化すると、B1だけよりもはるかに強力な疲労回復に効果を発揮するようになる。
ニンニクはまた、スコルジニンという物質が含まれている。
これを運動の持続性という面から動物実験した結果によると、このスコルジニンを与えたネズミのグループは、そうでないネズミのグループに比べて、4倍以上水泳時間が長かった。
ニンニク誕生の地はエジプトといわれているが、古代エジプトではピラミッド作りに携わる人々がこのニンニクを常用していたといわれる。
日本でも戦後、ニンニクに対する研究が進み、数々のビタミン剤が生まれた。
これらの錠剤ビタミン剤に加えて、最近では精力増強、疲労回復を歌い文句に各種ドリンク剤が売られているが、そのなかには必ずといって入っているのがこのニンニクだ。
それだけニンニクの効能が広く知られ、定着していることを示すものだろう。
ニンニクとともにキムチになくてはならない薬味がトウガラシである。
昔、雪国の人たちは冬になると、履物のの中にトウガラシをいれて、しもやけや凍傷を防いだという話を良く聞くが、これはトウガラシに含まれているカプサイシンという成分が、皮膚に触れると血管を拡張、血流を良くする作用があるからだ。
トウガラシを使った料理を食べると、体が温まるのもこれと全く同じ理屈である。
このトウガラシのカプサイシンはまた、血管を拡張して血流を良くするだけでなく、消化液を分泌する消化腺を刺激し胃腸内の消化液の分泌を強く促す作用もある。
食べ物の消化を助け、食欲を増進させる効果をもっているのだ。
夏バテや食欲がないときなどに辛いキムチ、トウガラシを使った料理を食べると食欲が進んだり、あるいは二日酔いのときに辛いスープを飲むと、汗が吹き出てスッキリするのもこのためだ。
この他にトウガラシの辛味成分は、体内の脂肪を減少させる効能、つまりダイエットにも大きな効果を発揮する。
ちょっと待ってみてください!
そのキムチにはものすごいパワーが秘められているんです。
これを読んだら、あなたもキムチに惚れ直すと思います。
キムチの秘密に興味があってもなくてもぜひ見てください!
★トウガラシとニンニクの秘密!
★キムチとダイエットの関係?!
★対決! キムチ対ガン細胞
★キムチの記憶能力に対する効果
★繊維力に発ガン物質もタジタジ
★疲れたあなたにキムチパワー
■トウガラシとニンニクの秘密!
トウガラシは高血圧、糖尿病を防ぎ
ニンニクはスタミナ増強、ガンにも効力
キムチの一番の特徴は、薬味に大量のトウガラシとニンニクを使って漬ける塩分少な目の漬物という点だ。
塩分をとりすぎると、ガンや高血圧に大きな影響を与えることはすでに知られている。
キムチも他の漬物と同じように塩を大量に使うものの、塩漬けにしたものを一度水切りするため、この段階で塩分は大幅にカットされる。
日本の漬物が海水の二倍程度と濃いのに比べると、キムチは低塩分の漬物といえる。
キムジャンと呼ばれる本物のキムチは、塩分の少なさをトウガラシとニンニクの風味、各種塩辛や魚類、果物、木の実、海草などから出るうまみ、そして乳酸発酵の段階で出る酸味で補っている。
キムチの赤い色はいうまでもなくトウガラシによるものだが、実はこのトウガラシが人間の健康増進、とくに高血圧、糖尿病、ボケを防ぐのに大きな効能はあることが明らかになっている。
~~血液中のコレステロールを下げ神経を刺激しボケを防ぐ~~
トウガラシにはカプサイシンという成分が含まれており、
①血管を拡張させ
②唾液、胃液の分泌を促し、胃液の働きを活発にさせるため食欲を増進させる
③血糖値を下げるホルモン、インスリンの分泌を促す
④コレステロール値を低下させる
⑤神経系を刺激し活性化させる
-----などの作用がある。この中でも特に重要なのが血管を拡張させ、コレステロール値を下げる作用だ。昔からトウガラシを食べると、強い辛味のせいで頭に血が昇る、つまり血圧が上がるといわれてきた。
しかし、これはあくまでも俗説で、トウガラシには実際はまったく反対の作用があるのだ。
カプサイシンにより血管が拡張すれば、心臓が強い圧力をかけなくても血流が流れるため、心臓に負担をかけることなく、高血圧を予防することができる。
また、血液中のコレステロール値が低ければ、血管壁にコレステロールが付着するのが減少するため、血液の通りが良くなり、高血圧の防止に役立つ。
カプサイシンはこのほかにも、血糖値を下げるホルモンを分泌することから、
糖尿病を防ぎ、神経系統を刺激、活性化させることによって、ボケの防止にもなる。
~~ニンニクにはペニシリンに匹敵する強い殺菌効果~~
キムチのもう一つの重要な薬味であるニンニクもまた、トウガラシに劣らない効能を持っている。
ニンニクは皮をむき、スライスしたりすりつぶすと、アリシンという物質に変化する。
このアリシンがビタミンB1の効果を持続させ、スタミナを増強させる。
またペニシリンに匹敵するほど殺菌効果が強く、食中毒を防止する効能もある。
ニンニクにはまた、スコルジンという成分が含まれており、これが血行を良くしてコレステロール値を下げるため、高血圧の予防に効きめがあり、ガンにも効くという研究結果も出ている。
■キムチとダイエットの関係?!
キムチに不可欠なトウガラシとニンニクは
深部脂肪を減らしダイエットと成人病予防に効果
高度成長による日本の豊かさは、人間の食生活に大きな変化をもたらし、それにともなってさまざまな副作用も生み出してきた。
近年、成人病にかかる年齢が、ますます低年齢化しているのはその最たるものといえよう。
~~脂肪は動脈硬化、心臓病、肝硬変をもたらす~~
この発症の原因の一つが体脂肪、深部脂肪の蓄積である。
特に、深部脂肪は内臓の周辺につく脂肪で、増えすぎると脂質の体内処理に支障をきたし、動脈硬化を引き起こしたり、高血圧、心臓病を招く。
また脂肪肝や肝硬変の原因にもなる。
キムチに不可欠のトウガラシの辛味の成分であるカプサイシンは、体脂肪、深部脂肪を減らすのに大きな効用があり、女性の最も関心のあるダイエットに効くばかりか、成人病も予防してくれる。
ダイエットと切り離せない関係にある脂肪と食生活に関して、ある日本の大学の健康科学センターの研究グループが最近、日韓の女子大生108人を対象に面白い比較研究を行った。
~~韓国女子大生の方が、多く食べても日本人より脂肪少ない~~
全員の体格を測定したところ、手の長さ、首まわり、腕の太さは韓国の女子大生の方が大きかったが、身長に対する体重、胸囲、座高の比率、体表面積などほとんど同じだった。
また皮下脂肪の厚さやその分布も大きな差は無かった。
ところが、一日の摂取栄養素量は韓国の方が高い数値にもかかわらず、体脂肪総量、体脂肪比率はすべて日本の女子大生の方が、明らかに大きな数値を示した。
これは、韓国の女子大生のほうがたくさん食べているのに、日本の女子大生より体の脂肪量が少ないことを示すものだ。
韓国の女子大生の方がたくさん食べても、体格や皮下脂肪の厚さは同じなのに、なぜ日本の女子大生の方が体脂肪総量、深部脂肪量、体脂肪率は大きな数値を示すのか。
同研究グループは、そこで日常的な食生活に注目した。
双方に決定的に異なったものは、トウガラシとニンニクの摂取量だった。
韓国の女子大生は一日当たりトウガラシを平均3.6グラム摂取しているのに対して、日本の女子大生はトウガラシもニンニクもまったくとっていなかった。
このことから、韓国の女子大生が日常的にトウガラシとニンニクを摂取していることが、体脂肪総量、とくに深部脂肪が日本の女子大生よりも少ない、重要な原因の一つであることが分かる。
昨今テレビでやはり日韓の女子大生を対象にトウガラシの成分であるカプサイシンのダイエット効果をみる実験結果が報道されたことは記憶に新しい。
■対決! キムチ対ガン細胞
キムチの成分にはあらゆるガンに効く
強力な抗がん作用があることが判明
キムチは今やアメリカや、ヨーロッパでも自然食品、健康食として人気を集めている。
そのアメリカで、韓国の国立釜山大学の朴健栄教授(食品栄養学科)が、専門雑誌にキムチに関する論文を発表、この中でキムチに抗がん作用があることがガン細胞を使った実験で判明した事実を明らかにし、そのことがテレビでも報道されたいへんな評判になった。
~~熟成3週間が最高の効能乳酸菌が各種ガンに効く~~
この実験で使われたキムチは塩分濃度が3%、温度5度、各段階に熟成させた白菜キムチだった。
また発ガン性物質はがん細胞が突然変異でできるとされることから、人体の発ガンに85%の相関関係を持つといわれる突然変異誘発実験系がもちいられた。
実験の結果、キムチの抽出物質に発ガン性物質による細胞の突然変異の誘発を抑える効果が見られたのである。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は突然変異性、抗がん性、病原体に対する免疫性を高めることが分かっているが、キムチに大量に含まれている乳酸菌にも同様な効果があり、結腸がん、白血病の細胞に対する抗がん作用もあることが認められた。
もっとも抗がん効果の高いキムチの熟成度は、熟成3週間が最高で、あとは徐々に落ちていく。
~~薬味のトウガラシとニンニクにも強い抗がん効果~~
キムチに欠かせない刺激の強いトウガラシは胃がんなどを誘発すると疑われたこともあるが、この実験ではトウガラシの量に関係なく、突然変異の誘発性は認められず、むしろ発ガン物質に対しては、細胞の突然変異を抑える効果があることがわかった。
またキムチ作りに大量に使われるニンニクだが、こちらの方はすでに抗がん効果のあることは知られている。
この実験でもキムチづくりに2%のニンニクを使った場合、発ガン性物質による突然変異の誘発を60%抑えることが分かり、ニンニクから取り出した有効成分、リノール酸の一種であるメチールリノレートが突然変異に対して強い働きを示すことも判明した。
この物質には大腸がん、胃がん、骨肉ガンの細胞の成長を抑える効果も認められた。
ニンニクのもう一つの有効成分であるアリシンにはネズミの腫瘍が大きくなるのを阻止する作用があることも判明した。
本格的なキムチにはイワシやアミ、カキなどの魚介類の塩辛がふんだんに使われるが、この実験では塩辛を使ったキムチとそうでないキムチとの差は見られなかったという。
人間の体にキムチが良いことは、この実験からも良く分かるが、キムチのそのものに抗がん効果が高いのは、あくまでも十分に発酵、熟成したキムチに限られる。
これらのキムチを利用した各種料理はすでに多いが、キムチそのものでなくても、キムチに使われているトウガラシやニンニクなどの薬味に抗がん作用があるので、キムチはやはり抗がん食品といえよう。
■キムチの記憶能力に対する効果
キムチの塩辛は記憶、学習能力を増進
コレステロール中性脂肪を減らす
キムチを栄養学的あるいは病気予防的健康食品としてとらえるうえで、また美味しいキムチを作る上で欠かせないのが、魚介類からなる各種塩辛の存在だ。
本場韓国のキムチにはこの塩辛がふんだんに使われているのに対して、日本のキムチとくに焼肉店では消費者が塩辛の生くささを嫌うとして、塩辛を一切使わないキムチが主流となっている。
~~世界中で活発に行われている塩辛の栄養成分~~
では、キムチに含まれる塩から類にはどういった栄養素が含まれ、効能があるのだろうか。
日本と違って韓国の塩辛は種類が豊富でその歴史も古く、はるか1千年以上も前から愛用されてきた。
キムチに使うものはアミの塩辛をはじめカタクチイワシ、イカ、カキ、ウニなど。
3ヶ月から1年熟成させたもので、各種のビタミン・ミネラルが豊富に含まれている。
とくにDHA(ドコサヘキサエンサン)EPA(エイコサペンタエン酸)といった栄養的に重要な成分を多く含んでいる。
このDHAとEPAは現在、世界中で活発な研究が行われているが、なかでも前者のDHAに大きな期待が寄せられているといわれる。
このDHAには記憶や学習能力を維持、増進させる作用があり、塩辛などほとんど食べることの無い成長期の青少年には、豊富な塩辛の入ったキムチはうってつけの食べ物といえる。
DHAにはこの他にも、血液中のコレステロールと皮下脂肪の主成分である中性脂肪を減らす作用、ガンの発生率を低下させる作用、視力の低下を抑える作用、そして近年において多発してきているアトピー性皮膚炎に対する抗アレルギー作用があることが解明され始めている。
EPAにも、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす作用とともに、血液が固まるのを抑えて、血液の循環を良くする働きがある。
DHAはアミやカタクチイワシにかなりの量が含まれており、EPAはカタクチイワシに多く含まれている。
こうした塩辛類の入ったキムチを食べている人は、先ほどあげた効能とともに、骨の強化に役立つビタミンDを十分にとることができることになる。
~~自然、おいしさ志向に叶った塩辛入りキムチ~~
前述したように、日本の焼肉店では塩辛入りのキムチを提供する店は圧倒的に少ない。
これは日本人が食べ慣れていないことにもよるが、焼肉店の側が塩辛入りのキムチの方がはるかに栄養豊かで、美味しいキムチであるとの認識をもたせる努力を怠ってきたことにも一因がある。
日本では近年、デパートでも自然農法の野菜や惣菜の専門コーナーを設け始めた。
これは自然の恵みを十分に生かしたより健康的で、美味しく、より本物のものをたべたいという欲求の表れだろう。この傾向は徐々に加速しつつあり、より本物に近いキムチが注目されている。
■繊維力に発ガン物質もタジタジ
繊維質と乳酸菌が便通、整腸作用を促進し
発ガン効果やコレステロールを排泄
低カロリー食品としてのキムチの最も大きな特徴は、食物繊維そして、ヨーグルトと同様に乳酸菌が豊富な点で、肥満や便秘を防いでくれる。
食物繊維というのはもともと科学的に消化されない物質のことだが、いったん体内に入ると、人間の体はこれを消化しようとして胃腸、とくに腸の運動を活発にし、胃腸を丈夫にするだけでなく、キムチに入っているトウガラシの消化促進作用と連動して、消化を助ける。
~~人間の老化を促進する細胞の酸化を抑制する作用~~
食物繊維の効用はすでによく知られているが、だた単に消化を助けることだけではない。
もっと大きな効用として上げられているのが、発ガン物質の排泄機能だ。
これは食物繊維が胃腸を通過する段階で、発ガン性物質を包み込み体外に排泄してしまうためである。
また、この食物繊維は高血圧や動脈硬化の原因となる物質、コレステロールまで排泄してくれる機能も持っている。
そればかりではない。キムチには強い抗酸化作用があるとの研究結果も出ている。
人間の体の老化は、基本的には活性酸素(フリーラジカル)の影響により、細胞が酸化するためにおこるといわれている。
キムチにはその酸化を抑える作用があるというのである。
また、白菜をはじめとするキムチに使われる野菜にはビタミンA・B・Cなどのビタミン類とカリウム、鉄分などのミネラル類も豊富に含まれている。
これは野菜のほかに塩辛類を入れることによって、発酵の過程で微生物がキムチの汁の中に様々な物質を作り上げるためで、とくにビタミン類が多くなる。
はくさいにはビタミンCが多いのだが、キムチとして漬け、発酵する過程でビタミンB群が大幅に増えるのもそのためだ。
~~自然、おいしさ志向に叶った塩辛入りキムチ~~
前述したように、日本の焼肉店では塩辛入りのキムチを提供する店は圧倒的に少ない。
これは日本人が食べ慣れていないことにもよるが、焼肉店の側が塩辛入りのキムチの方がはるかに栄養豊かで、美味しいキムチであるとの認識をもたせる努力を怠ってきたことにも一因がある。
日本では近年、デパートでも自然農法の野菜や惣菜の専門コーナーを設け始めた。
これは自然の恵みを十分に生かしたより健康的で、美味しく、より本物のものをたべたいという欲求の表れだろう。この傾向は徐々に加速しつつあり、より本物に近いキムチが注目されている。
■疲れたあなたにキムチパワー
精力増強、疲労回復に大きな効果
血行良くし食欲増進、脂肪は減少さす
焼肉=ニンニク、すなわちスタミナ料理ととらえる人が多いが、これは肉というタンパク質に加えて、肉の味をつける薬味のニンニクが、スタミナを増強させることが知られるようになったからだろう。
~~ニンニクを吸収すると持続性が跳躍的に向上~~
キムチにはこのニンニクは欠かせない薬味。
ニンニクの代表的な有効成分はアリシンと 呼ばれる物質で、ビタミンB1もおおく含まれている。
ビタミンB1には疲労回復などの効果があるが、ニンニクを刻んだり、すったりして空気に触れてできるこのアリシンが、ビタミンB1と結合してアリチアミンに変化すると、B1だけよりもはるかに強力な疲労回復に効果を発揮するようになる。
ニンニクはまた、スコルジニンという物質が含まれている。
これを運動の持続性という面から動物実験した結果によると、このスコルジニンを与えたネズミのグループは、そうでないネズミのグループに比べて、4倍以上水泳時間が長かった。
ニンニク誕生の地はエジプトといわれているが、古代エジプトではピラミッド作りに携わる人々がこのニンニクを常用していたといわれる。
日本でも戦後、ニンニクに対する研究が進み、数々のビタミン剤が生まれた。
これらの錠剤ビタミン剤に加えて、最近では精力増強、疲労回復を歌い文句に各種ドリンク剤が売られているが、そのなかには必ずといって入っているのがこのニンニクだ。
それだけニンニクの効能が広く知られ、定着していることを示すものだろう。
~~消化液の分泌を促進し、体内脂肪の蓄積を防ぐ~~
ニンニクとともにキムチになくてはならない薬味がトウガラシである。
昔、雪国の人たちは冬になると、履物のの中にトウガラシをいれて、しもやけや凍傷を防いだという話を良く聞くが、これはトウガラシに含まれているカプサイシンという成分が、皮膚に触れると血管を拡張、血流を良くする作用があるからだ。
トウガラシを使った料理を食べると、体が温まるのもこれと全く同じ理屈である。
このトウガラシのカプサイシンはまた、血管を拡張して血流を良くするだけでなく、消化液を分泌する消化腺を刺激し胃腸内の消化液の分泌を強く促す作用もある。
食べ物の消化を助け、食欲を増進させる効果をもっているのだ。
夏バテや食欲がないときなどに辛いキムチ、トウガラシを使った料理を食べると食欲が進んだり、あるいは二日酔いのときに辛いスープを飲むと、汗が吹き出てスッキリするのもこのためだ。
この他にトウガラシの辛味成分は、体内の脂肪を減少させる効能、つまりダイエットにも大きな効果を発揮する。
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